市民講演会

「見えない小さな生物の大きなはたらき -急速に溶けていく北極で-」

目には見えないけれど、地球上ありとあらゆる場所に存在し、ときには地球の気候にも大きな影響を及ぼす微生物。
実は、雪や氷の中という冷たい環境にも生息しています。急速な温暖化にともない、北極の氷河や海氷の融解が進む中で、微生物たちの住環境がどのように変化し、また気候に影響を与えるのか。
不思議な微生物の世界について、最先端の研究を紹介します。

日時

2024年9月21日(土)13:00-16:00

場所

石川県文教会館(金沢市尾山町10-5)

共催

一般社団法人 日本地球化学会・金沢大学 環日本海域環境研究センター

※参加無料・事前登録不要
10 名以上の団体の⽅は下記申込サイトよりお申込ください。

市民講演会用申込サイト(10名以上の団体のみ)

https://forms.gle/ShqFLEg6LjwftHcV6

会場までのアクセス

⽯川県⽂教会館(⽯川県⾦沢市尾⼭町10−5)
http://www.bunkyo.or.jp/basic/access.html
※アクセス情報 (公共バス)⾦沢駅より⾹林坊⽅⾯⾏のバスをご利⽤ください。「南町・尾⼭神社」下⾞、徒歩2 分。
(⼩松空港からお越しの⽅)⼩松空港より⾦沢市内経由バスにて「⾹林坊」下⾞、所要約50 分(「⾹林坊」より徒歩10 分)

プログラム

13:00-13:05

開会の挨拶

13:05-13:45

「極域の海洋に棲む生物たちの現状と今後」
原田尚美 | 東京大学 大気海洋研究所 教授

北極の海では、海氷によってつくられる特有の⽣態系が存在します。最近の研究では、他の海洋と共通する予想だにしない⽣物が⽣息していたり、知られざる機能を持つ植物プランクトンが発⾒されるなど、まだまだ新しい世界が広がっています。その北極海の魅⼒あふれる⽣物や⽣態系の現状と今後について解説します。

13:45-14:25

「雲のタネをつくる微生物」
亀山宗彦 | 北海道大学 大学院環境科学院 准教授

海洋表層のプランクトンの⼀部は、雲の核となるエアロゾル粒⼦を⼤気に供給することで、地球の気候に影響を与えています。近年、北極域の海氷減少によって、このプランクトンの動態にも変化が現れ始めています。この不思議な⽣物による気候影響プロセスについて、これまで取り組んできた現場観測の様⼦も交えて解説します。

14:25-15:05

「氷河を解かす不思議な微生物」
竹内 望 | 千葉大学 理学部地球科学科 教授

北極のグリーンランドは、厚さ3千メートルを超える巨⼤な氷床に覆われています。そこには低温環境に適応した特殊な微⽣物が⽣息していますが、この微⽣物が繁殖すると、氷の表⾯を⿊く変化させ⽇射の吸収が増えることで、氷の融解を促進します。本講演では、この微⽣物による氷床融解のしくみと気候への影響に加え、雪氷⽣物の魅⼒についても紹介します。

15:20-15:50

講演者へのQ&A

15:50-16:00

閉会の挨拶 (同日開催・高校生ポスターセッション表彰式)

本件問合せ

問合せフォーム:https://forms.gle/G2KbNRJiJP9sbFAi9
メールアドレス:2024LOC[at]geochem.jp ※ [at] は @ に置き換えて下さい.
電話:076-234-6961(金沢大学環日本海域環境研究センター)